原因
双極性障害の正確な原因はわかっていません。
双極性障害の発症には、遺伝が関与していると考えられています。
また、体内で作られる特定の物質(ノルアドレナリンやセロトニンなどの神経伝達物質)の調節がうまくいっていない可能性もあります。(神経伝達物質は、神経細胞が情報を伝達するために必要な物質です)。
双極性障害は、ストレスとなるような出来事があった後に発症し、その出来事が引き金となって再発することがあります。しかし、因果関係は証明されていません。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症などの病気に伴って、双極性障害の症状(うつ状態や躁状態)が現れることがあります。
また、コカインやアンフェタミンなどの薬物が引き金となることもあります。
症状
双極性障害は、症状が出る期間(エピソード)と症状がほとんど出ない期間(寛解期)が交互に訪れ、1回のエピソードは数週間から3~6カ月間続きます。
エピソードが始まってから次のエピソードが始まるまでの期間を「サイクル」と呼びますが、その長さはさまざまです。
まれにしか発症しない人(生涯に数回しか発症しない)もいれば、毎年4回以上発症する人(急速循環と呼ばれます)もいます。
このような大きなばらつきがあるにもかかわらず、サイクルは各患者の中で比較的一貫しています。
エピソードには、うつ病、躁病、軽い躁病(軽躁病)があります。
躁状態とうつ状態を交互に繰り返す人はごく少数で、ほとんどの場合、どちらかが優勢になります。
双極性障害の患者は、自殺を試みるか、実際に自殺することがあります。
生涯を通じて、患者さんが自殺する確率は一般集団の少なくとも15倍と言われています。
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