ポケットWiFiとWiMAXの違い

WiMAX(ワイマックス)は、Worldwide Interoperability for Microwave Accessの略で、無線通信技術規格…つまりワイヤレスブロードバンド通信の規格の1つです。人口の少ない地域や、光回線・メタル回線等の高速通信回線の敷設、DSLなどの利用が困難な地域で、一般家庭・企業へ通信のために接続を提供する最終行程(ラストワンマイル)への接続手段として使用されています。元々WiMAXというのは、中長距離エリアをカバーするための無線通信という目的を持っており、WiMAXのアクセス網は、Wireless MAN(Metropolitan Area Network)と定義されています。また、異なった機器間で相互接続性確保するため、IEEE802.16作業部と、業界団体のWiMAX Forumによって規格の標準化が現在進められています。
WiMAXは、電波が届く場所であれば、広範囲に渡って利用することが可能であるため、外出先や移動中でも高速インターネットを楽しむことができます。更に、WiMAXは有線ではなく無線となっているため、自宅内のどの部屋でもインターネットを利用することができますし、野外でもルータを設置することで、インターネットを利用することが可能となります。無線=ケーブル等が不要…ということですから、配線などの煩わしいものはありませんし、自宅以外の場所でもインターネットが途中で途切れることもありません。
このWiMAXは、ルーター(電波を発信する機器)を、使用したいパソコンやスマートフォン、ゲーム機と一緒に持ち歩くだけでインターネットの利用が可能となります。もちろん小型・薄型となっていますから、持ち運びが面倒になることもありません。スマートフォンほどの大きさ・重さなので、持ち歩くのには比較的便利だと思いますよ。つまり、有線LAN・無線LANに繋げることでしかインターネット環境を手に入れることができなかったので、家庭内やオフィス内などの限られた空間でしかインターネットを利用することができませんでした。しかし、WiMAXがあれば、いつでもどこでも自由にインターネットに接続することが可能となるのです。ですから、地下鉄や地下街にいると、電波が届かず、大抵のスマートフォンが圏外になってしまうと思います。しかし、WiMAXがあれば、電波の量に関係なく、スムーズに快適にインターネットを利用することができるのです(パソコンやゲーム機も同様)
…こう聞いてみると、WiMAXとポケットWiFiの違いはなんだろう?と思われる方が多いかと思います。いずれもワイヤレスでインターネットに繋ぐことができますし、回線速度も速いです、電波だけでインターネットに接続することができますから、この2つを似ているという印象を感じてもおかしくはありません。
仕組みとしては、携帯電話やスマートフォンの3G回線、またはモバイル通信専用の回線網をキャッチし、無線LAN対応ルーターによって、そのキャッチした電波を狭い範囲に強力な回線として配信します。そして、パソコン・スマートフォン・Nintendo DSやPSP等のゲーム機などのWifi対応機器から、Mobile Wifiへ接続することで、インターネットを楽しむことが可能となるのです。この無線LAN対応ルーターですが、このMobile WiFiを取り扱っている通信事業者に、イー・アクセス株式会社と、UQコミュニケーションズ株式会社が存在しています。イー・アクセス株式会社はイー・モバイル、UQコミュニケーションズはWiMAXを取り扱っており、イー・モバイルはポケットWiFi、WiMAXはUQ WiMAXという商品名で、サービスを提供しているのです。…つまり、ポケットWiFiもWiMAXも、実は同じMobile WiFiの無線ルーターを通しているのです。
もちろん、ポケットWiFiとWiMAXとでは、回線速度・料金・サービスエリアなど、サービス内容は異なっていますので、同じものというわけでは当然ありません。基本的なスペックを、ポケットWiFi(GP02)とWiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)で比較してみると、通信速度ならば、ポケットWiFi(GP02)は受信最大速度42Mbps/送信最大速度5.8Mbps、WiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)は受信最大速度40Mbps/送信最大速度15.4Mbps。重さは、ポケットWiFi(GP02)とWiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)いずれもおよそ110g。連続待受時間は、ポケットWiFi(GP02)はおよそ140時間、WiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)はおよそ170時間。連続通信時間は、ポケットWiFi(GP02)はおよそ4.5時間、WiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)はおよそ10時間。最大同時接続台数は、ポケットWiFi(GP02)は5台、WiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)は12台…となっています。
サービスエリアは、全国的に見ると、やはり先発なだけあって、ポケットWiFi(GP02)よりもWiMAX Speed WiFi(AtermWM3600R)の方が広いエリアで使用することができます。もちろん、WiMAXの方もサービスエリアは増えてきていますが、それでもポケットWiFiには敵いません。もっとも、今後はいずれもサービスエリアは拡大していくでしょうし、どちらが良いか…は、もうそれぞれ利用する方の好みではないでしょうか。