彼はわかっているふりをしていたが友人にはどこかまだ彼が海に行くのではという懸念があった。
そこで釘を刺しておくことにした砂ぼこりだけじゃないよ明日は雲のない晴れだって言っていたからもし海に行くと強烈な日光で皮膚が日焼けしちゃうの分かってるもちろん男も明日海に行けないことは分かっていた。
オゾン層がなくなったこの時代太陽が登っているうちに建物の外へ行く際は宇宙服のような長袖長ズボンを着て出かけるのが当たり前なのだ。
そうかじゃあ代わりに次の雨の日にはどこか遠くへ行くことにするか。
ピクニックとか一緒に行こうぜ俺は遊園地とかがいい。
そんなのは彼女でも作って二人で行けよ男が茶化すと友人が笑い男も笑う太陽厚い雲で大雨が降りしきる日を心待ちにしながら彼らは計画を話し合うのだった。